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ヴァイオリン運弓時の脱力法

ヴァイオリンを弾かれる方で上半身に力が入ってしまう方、弓の動きに体が引きずられてしまう方がいらっしゃると思います。 先生には「力を抜きなさい」と言われていても、どう力を抜いたらいいのかよく分からない、知らないうちに力が入ってしまうなんてことはよくあります。 ちょっとしたエクササイズで体幹を鍛え、美しい奏法を身につけましょう。 まず真っ直ぐ立ちましょう。両足は肩幅に開き、骨盤を上に向けます。(でっちり…出尻?の逆向きです。) 下腹を引き締め背筋を上の方に引っ張り上げます。肩に力が入らないように肩を落とすようにしましょう。 そしてここからが大切。骨盤から背中の方に引っ張り上げたラインをみぞおちの辺りの体の中心に引き寄せます。引き寄せるとは上半身全体を引き上げていた力を体の中心の一本の線に細くする事です。引き上げるラインを細く線状にする事で、肩や胸の力が抜けます。そのまま胸から上を左右に回すように何回か動かします。中心のラインがよりはっきり意識出来るようになります。肩胸腕は引き寄せた中心線の回転につられて動くことを意識しましょう。 ヴァイオリンを持たない状態でこの感覚を掴み、その後ヴァイオリンを持って、同じ感覚で弾いてみて下さい。脱力出来ている感覚があればその感覚をよく味わうようにします。 初めは筋肉や神経の感覚が曖昧かも知れませんが、練習の初めや合間で何回も行って下さい。筋肉や神経が鍛えられれば脱力の感覚が分かるようになり、美しい奏法が身についてくるでしょう。 是非頑張りましょう!

自然なビブラート

ビブラートには指・手首・腕の3種類を曲想に応じて、あるいは自分の身体に応じてミックスしてかけます。また、美しビブラートに手の脱力はとても大切です。 人それぞれ個性があらわれるビブラートですが、一つのイメージを掴むと自分に合った、しかも自然なビブラートがかけられるようになります。 それは、はためくこと。旗が風になびくようにビブラートをかけてみましょう。(風になびく旗は柔らかいので、イメージすると手の力も抜けやすくなります。) 強風の時は細かく強く、そよ風の時は柔らかくゆっくりはためきます。歌の流れが風です。強い曲想では強風にはためくように、柔らかい曲想ではそよ風にはためくようにビブラートをかけてみましょう。 手の大きさや柔らかさは人それぞれです。旗の素材の柔らかさ重さ厚さによってはためき方が変わるように、それぞれの奏者の手や体に応じたビブラートが生まれます。これが音の個性にもつながります。 ビブラートは音楽の流れを表現しています。音符にすると音の長さが示されているだけですが、その中には様々な流れがあるのです。 歌をイメージして下さい。一つのフレーズの中でも様々な息使いで表現されます。その息使いをビブラートで表現しているのです。 感じている音楽と身体のバランスで自分の音楽が生まれて来ます。是非自然に生まれる自分の音楽を大切にして下さい!