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8月 25, 2017の投稿を表示しています

演奏と瞑想

演奏と瞑想が同じようなものと私は思っています。音を見るように聴く方法は瞑想に似ているということです。頭蓋骨がパカっと開いて、身体の中にスポーンと音楽が入ってくるイメージです。聴覚だけでなく全ての感覚を開いて全身で音楽を浴びるような感じです。 それを、ピアノを弾くときやヴァイオリンを弾くときにやってみて下さい。効果絶大なことが分かると思います。音がスポーンと身体を通り抜けるように聞こえ、楽譜を読んだり、指使いを考えたりするような雑念がふっと遠くに行ってしまいます。 そして、何か音の中で遊んでいるような、音と戯れているような感覚になるでしょう。 演奏とは集中力が勝負!と思っていましたが、意外に簡単に出来ることに驚くことでしょう。 是非みなさんもやってみて下さい。 まず心を落ち着けて瞑想するような感覚ですぽーんと感覚をを開いて下さい。

大人の練習方法(2)

大人になってから楽器を始められた方のための練習法、今回は聴覚についてです。 耳は幼いうちに鍛えねば、と思われている方もいると思いますが、絶対音感などを望まなければいつでも鍛える事はできます。 子供のレッスンをしていて思うのは、本当に聴覚が柔らかいことです。音を聴いているだけで、音程が勝手に合って行く程です。大人も是非こと耳を手に入れたいところ。 そんな方法をご紹介します。 大人はハーモニー感を育てましょう。演奏は無意識のレベルで感じ、行う事がとても多い作業です。ハーモニーはいくつもの音を同時に聴き、そこからイマジネーションを膨らませるものです。これを鍛えれば音楽が飛躍的に生きてきます。 人間は音を聞いた時、無意識に1つか2つ程の音にしか注意を払いません。自分では和音を聴いているつもりでも、実はあまり聴いていないのです。 まずピアノなどで和音を弾きその音を歌っていきます。耳が慣れてくると音が溶け合い、どの音を歌っても同じ響きがする様になります。 その時音が部屋中に広がり、景色の様に見える感じをイメージして下さい。音を聞こうと思うと無意識に1つの音に焦点を当てたしまうので、音を見るとか眺めると思って下さい。 十分音が溶け合い美しく広がったら良いでしょう。 注意する事はあまり考えない様に、感じる事が必要です。和音の第3音は高め?低め?とか純正律は?などと考えていてはイマジネーションは膨らみません。最初はその様に考えても、すぐ忘れて音の美しさを感じる様にしましょう。 この練習も一回では何もなりません。毎日の練習に組み込んで、常に耳を鍛える様にして下さい。きっと演奏している音楽が、全く違って聞こえる様になります。音感と身体が結びつけば、思うだけ、心で歌うだけで、身体が勝手にその通りの音を出してくれる様になります。 是非、そんな心で奏でる演奏をして下さい!

大人の練習法

大人の練習法 大人になってからヴァイオリンやピアノを始められた方には、なかなか上達せず難しさを実感されている方も多いと思います。 今回は大人の練習法をご紹介します。もちろん子供と同じ様に練習するのは得策ではありません。 そもそも身体も感覚も違います。 今回は身体に焦点を当てた練習法です。練習法と言っても今回は楽器は持ちません。急がば回れ、まずエクササイズからしていきましょう。 大人の場合子供の様な柔軟性が無いため、無意識に弾ける様な事はありません。まず少しでも身体の柔軟性を上げると同時に、効率的な身体の使い方を習得する必要があります。 大切なのは体幹と言われる胴体の部分です。体幹を鍛えると身体の軸が意識しやすくなり、身体の中を流れる歌を感じ取りやすくなります。そして、身体の中心から腕の方に歌が伝わり自然な動きで演奏が出来る様になります。 体幹の鍛え方はヨガやピラティスなど、たくさんありますのでそれらも参考にしてみて下さい。 今回は簡単に紹介します。 まず片手を真上にギュウッとお腹が凹むくらい伸ばします。その時伸ばした腕から胴体・足に軸が通るのが感じられます。もう片方も同じ様にして下さい。これを10回から20回。 全身をを捻る動きを40回。(すみません、文章で書くと余計に分かり難くなりますので、ごく簡単に書きました) 上半身を前に倒し力を抜きます。背骨1つづつ起こしていきます。頭まで起き上がったらまたゆっくり倒していきます。 この様なエクササイズを練習前にいくつか行って、身体を感覚を研ぎ澄ませましょう。 少しでも身体の柔軟性が増すと、演奏に大きく影響しますので、すぐ効果が分かると思います。是非続けて良い演奏をして下さい。

演奏がどうにも調子悪い日ありませんか?

練習のコツ(小技) 今回は練習のコツと言いますか、ちょっとした小技をご紹介します。 楽器や歌などを学んでいると、何かコツを掴んで突然今まで出来なかった事が出来るようになったり、楽器の音や歌声が美しくなったりする経験はないでしょうか? また、昨日まで出来ていたのに何故か今日は何をやっても上手くいかない、なんて日もあると思います。 いつでもどこでも演奏出来るようになりたいものです。そこで練習の小技を紹介します。 全く簡単なことで、今日は上手くいった!という日に気を付けた事を、ノートに書き留めておくのです。 例えば今日は背筋を引っ張り上げられる感覚を持った!とか、お腹を意識をした!など身体の感覚的なことから、楽譜を遠くに置いた、とか、時には、練習前に睡眠をとった、というような事もあるかもしれません。 とにかく上手くいったとき、あっ!これだ!と思った事を書き留めて下さい。 そして、どうしても上手くいかない時、それを見返し、何か忘れている事は無いか見直して見ましょう。 調子が悪いまま練習する事はお勧めできません。嫌な感覚が身についてしまうからです。もし、どうしようもない時は、練習をお休みするのも手です。 それを繰り返すうち、自分の心身の調子や生活のリズムなどが掴めてきます。何故か調子悪い…というような時の対処法が身に付き、演奏のムラが減ってきます。 ちなみに私が普段から気をつけている事は、練習前に5分でも10分でも昼寝をする事です。頭がスッキリして、集中力倍増で本当に練習がはかどります。 どうでしょう?是非コツを掴んで、効率的な練習をして下さい!