ヴァイオリン、身体と耳を整えるウォーミングアップ
みなさん毎日のヴァイオリン練習、決まってこれを弾く、これを弾くと調子が良くなる、といった物があると思います。 今回は私がこれをすると調子が整う!というスケール練習を紹介します。 まずE線第5ポジションの1の指で#ドを取り、キーボードやチューナーでミの音を鳴らします。 その音を聴きながら#ドから上にホ長調の音階を弾いて行きます。 出来るだけゆっくり(1音4拍くらい)、チューナーやキーボードで鳴らしている音と、全ての音が完璧に溶け合うようよく聴きながら弾きます。よく溶け合うと結合音と呼ばれる音が聴こえてくると思います。 注意することは左手の指で音程を探るのではなく、両手がお腹のあたりから繋がってしっかり歌っていことです。弓圧を下腹で支えるようにし、腹で歌うように、歌の気が身体を流れるのを感じるように弾きます。特に背骨の辺りを上に向かって音が流れて行くのを感じるようにします。 そして1オクターブ上の#ドの3度上のミまで行ったらまた#ドまでゆっくり戻ってきます。 もう少し上まで行っても#ド辺りで戻っても大丈夫です。 この#ドあるいはドから1オクターブと3度行って戻るスケールを、主音をキーボード或いはチューナーで鳴らしながら、全調弾きます。(途中でやめる日もありますが…) 高いポジションは指の幅が狭くなり音程をとるの難しくなります。指の感覚よりも歌う感覚で音程を取った方が遥かに楽に正確に音程をとることができるので、身体で歌う感覚が掴みやすいのです。その後、低いポジションを弾くと耳と身体が整っているので、音程がとてもクリアに聴こえるようになります。そしてその後の練習がはかどります。 ヴァイオリンを練習される方は、ちょっとやってみて下さい。