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9月 27, 2017の投稿を表示しています

あなたの演奏は幸せにあふれていますか?

音楽の本来の目的は、潜在意識を解放し心の風通しを良くするもの。それは心が解放されていく豊かさを感じ、幸せになること。 一つの成長段階として高度な演奏技術を身につける事は大切なことです。しかし、もっと大切な事はその段階をさらに超え、心を解放する豊かさを得る事。それは聴いている人も豊かな気持ちにさせ、生きるエネルギーを湧き立たせます。 私たちは目に見えるもの客観的な物で評価をしがちです。 クラシックの演奏に於いてそれは演奏技術でなされる事が多くあります。演奏技術と言っても音の正確さ大きさ強弱の幅音色やビブラートのコントロールなど多岐に渡り、それらの巧みさを音楽性と勘違いする事があります。しかし、それらは言ってみれば物理的なものに過ぎません。 実はもっと大切なものは演奏者から発せられる「気」と言いましょうか、目に見えない耳で聴こえない何かなのです。音楽とはそんな心が映し出された音、そして音を通して演奏する人聴く人それぞれが心を通わすことができるものなのです。

ヴァイオリンの指板は強く押さえない

ヴァイオリンの習い始めは指板をしっかり押さえなさい!と指導されると思います。それはある意味正しいのですが、正しく理解しないと、むやみに力を入れてしまうことになります。 指の柔らかい子供はしっかり抑えることで、指の形を作り上達につながりますが、ある程度体の出来上がった人にとっては、力みの原因になります。また左手の指が力を入れることで固定されてしまい、音程もかえって悪くなります。 ここで脱力した指板の押さえ方について説明します。 手のひらは出来るだけ力を抜きましょう。 今まで力の入っていた人は、弦をしっかり押さえられていないような感じがするかも知れませんが、そのままにして下さい。始めは指板と弦が離れているくらい、弦が指板から少し浮いた状態で柔らかく押さえてみましょう。思い切ってぶわぶわして不安になるくらいやってみましょう。 よくある間違いは左手を脱力すると、右手の弓圧まで軽くなるとこがよくあります。音がしっかり出ないのは左手のせいではなく、右手が原因の場合もあります。 指板は軽く押さえても右手の弓圧はしっかり下腹で支えるように心がけましょう。下腹で弓圧を支えると、下腹から右手で音程を取る感覚がわかると思います。 その感覚が分かると、腹で歌うように音程も曲想も奏でられるようになります。是非試してみて下さい。