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リズムと身体の関係(実践)

リズムのための身体の使い方は、 どのように実践したら良いでしょう?リズムが生きる姿勢の実践を挙げてみます。どの楽器にも通じますので、是非取り組んで下さい。 1、身体の中心を感じ取る。 2、背筋を通す 3、脱力をする 4、揺らぎを感じる 1、身体の中心を感じ取る。 まず身体の関節が自由に動くようにします。そのためには身体の中心、お腹の少し下あたりを意識します。よく分からない場合は下腹を凹まして下さい。だいたいその辺りです。奥の方の腹筋を鍛えることも効果的です。 2、背筋を通す 次に頭が上に引っ張られるように背筋を伸ばします。後頭部を背筋を通して腰の辺りから持ち上げるようにします。 3、脱力をする 持ち上げた背筋は伸ばしたまま全身の力を抜きます。 身体が海の中の海藻になったようにイメージして下さい。海藻は根っこで岩にしっかりくっ付いています。この部分が身体の中心で、1、で意識部分です。そして上半身を海の中を揺らぐ海藻のようにふわっと持ち上げ、脱力します。部屋の中いっぱいに水があり、その中に浮いているような感覚です。足は膝を緩ませしっかり床について下さい。 4、揺らぎを感じる 身体が海藻のように感じることができたら、水の流れに揺らいでみて下さい。この水の流れがリズムの流れになるのです。 演奏している時は自分が自ら揺らぎ、周りの水を揺さぶり流れを作るようなイメージです。 抽象的に書きましたが、人間は想像以上に心で思ったことを無意識に行うものです。筋肉を動かすと逆に非音楽的な動きとなり、音楽もぎこちなくなります。 一度意識してもすぐに忘れてしまいます。得られた感覚を良く味わうようにし、練習するたび意識してみて下さい。 もちろん急には変わりませんが、続けているうちに知らず知らず音楽が生きてきます。

身体とリズムの関係

音楽はリズムメロディーハーモニーが密接に絡み合っているので、どれか1つだけ抜き出すことはできません。しかし敢えて今回はリズムについて考えてみましょう。 リズム感が良いとか悪いとか言いますが、いったいどういうことでしょう?楽譜に書かれたリズムを正確に刻めるということではありません。 リズムとは音の動きのとこです。同じ音が長く続いていてもリズムが無いのではなく、静かに流れているのです。空気の流れを想像して下さい。密閉された空間以外は必ず空気は流れています。音も静かであっても必ず流れており、その流れを意識することで音程が安定したり、次の動きがスムーズになったりします。(例外はもちろんありますが) 演奏をする際、音楽の動き、つまりリズムは身体の動きから生まれてきます。歌が身体を流れ、それが身体の動きとなり楽器に伝わります。特に背骨の辺りにその流れを感じ、振動のような小さな動きが全身に波及して行きます。 動きと言うと、物理を思い浮かべる方もいると思いますが、全くその通りです。 身体が物理的に自然な動きをしていると音楽の流れも自然になるのです。 身体の構造はやじろべえのもう少し関節が多い感じをイメージして下さい。やじろべえにモビールを合体させた感じでしょうか。 全身がバランスを取りながら重心がしっかり通っている感じです。 重心はやじろべえの支えのように固定されているのではなく、五重塔の心柱のようにしなやかに動きます。 その様な自由にバランスが取れた身体が、自然界のあらゆる動き、ある時は蛇行する水の流れ、ある時は通り抜ける風、またある時は寄せて返す波といった自然の動きを再現するのです。 四分音符が4つ並んでいたら、タンタンタンタン、では無く、4泊の空間が曲の流れに乗って動いて行くのです。