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8月 20, 2017の投稿を表示しています

誰でも演奏できる次元の違う美しさ(2)

誰でも演奏出来る次元の違う美しさへの練習法 1、耳を響きに慣らしましょう。 普段音を聞こうと思うと、無意識にある特定の音だけ聞こうとしてしまいます。人混みでも友人との会話が楽に出来るのはそのためです。しかし音楽を演奏する際、メロディーだけ、あるいはベースだけのように、ある特定の音だけ聞いていては美しいハーモニーは得られず、よい演奏にはなりません。 まず心を落ち着け、空間に広がる音を聴いてみて下さい。例えば美しい景色を眺めるような感覚で音をぼんやりと聴く感じです。何かの音に焦点を絞ってはいけません。 音の広がりが美しく感じられれば良いでしょう。 2、声でハーモ二ーを歌いましょう。 次の段階では演奏している曲の最初の和音やその曲の調の主和音などを歌ってみましょう。 その際ピアノなどで和音鳴らして行うと1人でもでき、歌い易くなります。 和音の全ての音をそれぞれ歌う方が和音がより良く聴こえるようになります。 もちろん音の聴き方は1、での聴き方をして下さい。自分で声や音を出すと、その音だけに集中しがちになりますので、全体の響きを聴くよう注意して下さい。

誰でも演奏できる次元の違う美しさ

確信を持って演奏出来るための練習法を記したいと思います。 だいたい合っているだろう…という演奏から、真のアンサンブルを目指しましょう。言葉にすると大層な感じがすると思いますが、誰でも簡単に出来ることです。 たとえ演奏技術が未熟であっても関係ありません。是非みなさん取り組んでみて下さい。 まず、アンサンブルの場合、自分が演奏しているのはその曲全体であって、自分のパートだけでは無いことをよく理解しましょう。 ベースから内声・メロディーまで全て自分で演奏しているのです。楽器の特性上の理由から、自分の体が扱うのは一つのパートかも知れませんが、脳の活動と言いますか、精神的には全てのパートをコントロールし演奏しているのです。 実際どのように練習したら良いのでしょうか? まずスコアをよく勉強する事は誰でも思いつくと思いますし、大切なことです。しかし、頭で理解してもそれが感覚と繋がらねば演奏にも繋がりません。また音楽を始めたばかりの方には、ちょっと難しいかも知れません。 具体的な練習は次のような項目で行うのがよいでしょう。 1、耳をを響きに慣らしましょう。 2、声でハーモ二ーを歌いましょう。 3、楽器で響きを作りましょう。 4、楽譜から思考を外しましょう。 5、響きの中で自由に演奏して見ましょう。 長くなるので、次回詳しく説明します。

アンサンブル、だいたい合っているはズレている

室内楽やアンサンブルなどを行うとき、「まあズレては無いな!」という感覚で演奏することは無いでしょうか? 実はこの様なとき、殆どの場合アンサンブルにならず、ズレています。 と言うのも音楽は空間に潜在意識にあるものが映し出される訳ですから、本当に合ったときは音程が合っている?ズレている?リズムは?などと考える余地なく、驚く程美しい響が広がります。このようにアンサンブルが出来たときは、必ず合ったという確信があります。 たとえ音程が合っていても、確信が無ければもう一度演奏を見直す必要があるでしょう。 次回は具体的な練習法を記したいと思います。