アンサンブルの秘密兵器
私はアンサンブルこそ音楽の真髄では無いかと思うほど、アンサンブルが好きです。1+1が10にも100にもなる本当に魔法のような音楽だと思います。 しかし、これがまた一緒に弾く相手によってマイナスになってしまう事も…。人間関係と同じような気もしますが…。 しかし、音が合う事で心も通じると信じています。 こそで、私のアンサンブルの技を紹介します。 アンサンブルはまず耳が大切です。私はレッスンの際、必ず和音を聴く練習をします。ありがたいことに、生徒さんと音を聞く練習をすると、私もその練習が出来るのです! つまり、ほぼ毎日何回も和音を聴く訓練が出来るのです。 そのため気付いたら、何も苦労もなく音を合わせられるようになっていました。 アンサンブルをするときはこの耳を使って、メンバーの音を自分の音でギュッと掴む感覚があります。そしてあるときは風船が膨らむように音を膨らませたり、またあるときはメロディーをダンスのリフトのように下から持ち上げたり、またメロディーを弾くときは、下の方のベースまで包み込むように弾きます。 そのように音で空間に工作か粘土細工でもするかのように、音楽を作り上げます。そうすると、異世界が広がるような美しさが肌に触れるような感覚を持ちます。 こんな至高の喜びなのですが、ハーモニー感の無い人と弾くと、針のむしろように感じることも…。 どうぞ皆さん、耳を鍛えて恐ろしいほど美しい音の世界を体験してみて下さい!耳さえ鍛えれば、演奏技術のレベルは関係ありませんので、アンサンブルの喜びを誰もが感じられるようになると嬉しいです!