弦楽器、音程取るのに必死になっていませんか?
3、ハーモニーを感じる。 前回音楽の流れを感じることを説明しましたが、ハーモニーも音楽の流れに重要な役割を果たしています。 ちょっと話がズレますが、協和音、不協和音とありますが、よく勘違いされるのが不協和音です。 不協和音とは不協和と書きますが、ハモらないのでは無く、不協和音と言うハーモニーでハモるものです。2度や7度の音程は絶妙な響きを醸し出し、和音に繊細な表情を加えます。しっかりハモるように耳を鍛えましょう。練習の仕方は今度ご紹介することにします。 話が戻りますと、ハーモニーも音楽の流れに緊張と弛緩を作り、ダイナミックな動きを作ります。この動きの中で音程を取ることが重要になります。 グラデーションのように変化する音色を、より強く感じ、その変化を楽器の音に内在させて行くことで、音楽的な正確さの音程が取れてきます。 また、ハーモニの音や前後の音など、たくさんの音との関わりの中で、今自分が弾いている音程は決まってきます。これは正確にハモるだけでは無く、絶妙にズレるからこそ、ダイナミックに聴こえるのかも知れません。 このハーモニーの音色の変化をしっかり感じ、それを表現することで自分の音程が、音楽的な正確さで定まってきます。 もし単音で弾く場合でもハーモニーの広がりを感じることや、空間の緊張と弛緩の流れを感じることで、演奏の助けになります。 つまり、音程を正確に捉えると言うことは、それ単体で扱うのでは無く、音楽全体の流れの中で捉えねばならないということです。 次回音程練習に最も効果的な音階練習の方法をご紹介しようと思います!