誰でも演奏出来る次元の違う美しさ(3)
3、楽器で響きを作りましょう。
声に出して歌ったときと同じような感覚で楽器を弾きます。
声で歌うよりさらに音に対する集中力が削がれるため、空間の響きに良く注意して弾きましょう。
1つの和音が美しく響いたら、主要三和音を弾いてみましょう。音が溶け合って美しく響かないときは常に声に戻って下さい。
4、楽譜から思考を外しましょう。
慣れたらゆっくりから楽譜を弾いていきます。楽譜に視線を送るだけで音に対する集中力は気が付かないうちに削がれます。なるべく楽譜は見ないようにしましょう。もし楽譜を見る場合でも、音の響きを十分意識しながら弾きましょう。
5、響きの中で自由に演奏してみましょう。
耳が慣れてくると自然と音が溶け合うようになります。音が溶け合うと様々なインスピレーションが湧いてきますので、音楽が動き出したり、色が見えたり、景色がみえたりしてきます。そのように音が見えたらその景色や動きを感じられるまま、十分楽しんで下さい。
音楽はこのように音から見える色や景色・動きなど、音から感じるもののことです。美しいだけの音の段階に止まらず、必ず音から感じる段階に進むことが必要です。
それは難しいことではありません。ただ音階を弾くだけでも次元の違う音楽は可能です。それだけでも十分満足できるほど美しいものです。
音の次元から色や景色が動き出す次元の音楽を是非目指して下さい。