楽器演奏、大人になってからでも大丈夫!
ピアノや弦楽器、大人が始めてどこまで弾ける?
ピアノやヴァイオリンは3歳4歳から英才教育が必要なイメージがありますが、大人から始めてどこまで弾けるようになるでしょうか?
実際大人になって楽器を始められた方は気になる所だと思います。
もちろん肉体面や脳の構造など、子供とは大きく違いますので、困難はあります。しかし、その課題を一つ一つ克服すれば不可能はありません。
もちろん子供と同じように練習しても十分ではありません。
身体の柔軟性が足りなければストレッチや体幹トレーニングで、身体の使い方を習得するのが良いでしょう。
1番子供と違うのが音の捉え方です。
つまり、子供の頃から楽器を弾いている人は、ネイティヴスピーカーのような感覚で楽器が弾けます。つまり音の感覚・歌う感覚・楽器を操作する筋肉の感覚が繋がっており、それらの感覚を総合的に使うことができるのです。しかし、訓練せずに大人になると聴覚、筋肉、歌う感覚などがそれぞれ独立しています。音を聞き分ける能力があっても演奏に繋がらない。楽器を弾く筋肉だけ鍛えて音程が悪い、また感動が一つもない。或いは几帳面に音程を合わせてもそこから歌の流れや感動が伝わらない。気持ちよく歌っているつもりが酷い音程になる。という状況になりがちです。つまり、様々な感覚を楽器を使って歌う、或いは語るという行為に統合していく必要があります。心の中にある伝えたいものが、楽器を操る作業に意識を逸らされることなく、まるで語るように、歌うように演奏できるように練習する必要があります。それが音楽の美しさを感じ、それを聴き手や共演者と共有することに繋がります。
ここで、感覚を開いた状態で楽器を弾く事が大切になります。これはネイティヴスピーカーになるための練習と言って良いでしょう。それは技術的な奏法の事をなるべく考えず、ただ感じるだけで弾けるようにする練習です。空間に広がる音の世界を見ながらそれを作っていく作業と言ってもよいでしょう。語学を学習する際、文章の内容を頭の中で映像化するなどイマジネーションを働かせると習得が早いのと同じです。
脳には可塑化と言って、例えば脳に障害を負っても、リハビリをする事で脳の違う部分が発達して機能を取り戻す働きがあります。
子供の場合は脳が発達途上で未分化なので、比較的簡単に感覚を開いた状態で楽器を弾く事を習得出来、楽器のネイティヴスピーカーになりやすいと言えます。大人の場合は、楽器を弾くという新しい筋肉の動作と、聴覚、感覚を開き音を感じるという、独立した分野を脳内で結び付けねばなりません。
本当に大変な作業かもしれません。しかし、リハビリで再び機能を回復出来るのと同じように、大人になっても楽器を習得する事は可能です。
また、成長段階の子供達も大人の練習と同じように意識することは、音楽の楽しさ深さを知ることになります。是非、意識して練習して下さい!
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