カラオケは楽しくてクラシックは退屈と感じるわけ
学校で習う音楽は嫌いだけどカラオケは好き、と言う学生はけっこう多いのではないでしょうか?
また、かつてピアノを習っていたが今は全く弾かない、という人も多いように感じます。
この理由は実は同じところにあります。音楽は本来 心の奥から出てくる物で、「心の言葉」と言って良いでしょう?
しかし、音楽教育として音楽を習うと「心の言葉」と言う何だかよく分からない部分を省いて、音を鳴らす事を教えられてしまうのです。心が無く外側の見える部分だけになってしまうのです。星の王子さまの「本当に大切なものは目に見えない」と言う言葉通り、本当に大切な部分は音ではなく心。その部分が無く、目に見える部分(音は目に見えませんから、この場合物理的な現象としての音)だけになってしまうのです。
結局、習った物は音楽では無く、抜け殻のただの音になるってしまうことがあるのです。それに比べ、カラオケは楽しむことがまず重視されます。つまり心を表に出し、発散することが出来るのです。
ではクラシックも楽しければ何でも良いのか…とは思いません。一つ一つの基礎的な練習がもちろん大切です。ただ、その一見無味乾燥と思われるような練習にも、心を通わせ生きた音楽にする事に細心の注意を払うことが重要なのです。
それは茶番めいた感想を言ったり、心にもない大げさな表現を求めたりする事ではなく、ただただ心の言葉が音に込められているかを聴き分けることです。どんな練習にも心を通わせる事で生きた音楽になるのです。
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