学校の勉強にヤル気を出すには!

音楽と関係ないのですが、先日中学生の生徒と話していて、ふと音楽と同じだ!と感じたので、記事にしてみました。

その生徒はなんでも学校の勉強にヤル気が出ず、成績も伸び悩んでいるそうで、学校の勉強がめんどくさくなったり、どうしてもやる気が出ないそうです。

しばらくあれこれと話していて、ふと気付きました。その生徒は今はヴァイオリンを好きで通って来てくれているのですが、以前は本当に嫌々弾いているのが手に取るように分かる子でした。レッスンのとき良く「指だけ置いて音程が合うと思っているのか!」とか、「腕だけ動かして音楽になるのか!それはただの騒音だ」などと良く怒られていた話しを懐かしく出来るまで成長してくれたことは、本当に嬉しいことです。

つまり、その生徒はこの時点ではまだ音楽を一面的にしか捉えていなかったのでしょう。音楽は空間に現実とは違う世界を繰り広げるもの、つまり「目で見るような」「肌で感じるような」「匂いがするような」物とは理解していなかったのでしょう。

学校の勉強も同じです。例えば数学でいえば、ノートに書いた、ただの数字が、それを超えて空間に広がるように感じ取られたり、平面的なグラフや図形が手で触れられ感触が感じられるような、或いは図形の世界を探検するような感性があれば、もっと数学が楽しくなるでしょう。

国語でも題材の小説に出てくる登場人物の顔が目に浮かぶほど、或いはその人物があたがも知人であるかのように感じられたり。理科の星の動きで言うなら、地球や月・太陽の動く音が聞こえるように感じられたり、手を伸ばせば星を触る事が出来るように感じたり、という事です。

このように、正解、不正解のレベルで考えるのではなく、多次元的に捉える事が出来ればもっと興味が湧くはずです。

その分野の専門家となるような人はきっと、そのような多次元的な感じ方を無意識に身につけ、この上ない喜びを感じながら勉強する事が出来たのではないでしょうか。

現在の学校教育は常に評価をする事が求められます。しかしこの評価は客観的な形を求められるため、多次元的な捉え方を蔑ろにすることに繋がっているように思います。

将来を担う子供たちがイマジネーション豊かで、潜在的な能力をフルに発揮して成長出来ることを期待しています。

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