大切な物は目に見えない

「大切なものは目に見えない」
音楽でも同じことが言えると思います。音楽は音なので、目に見えないのは当たり前…。と思われるかも知れませんが、そういう事ではありません。

つまり目に見える物とは、物理的な現象としての音のことです。美しい音も類稀な演奏技術も1番大切なものでは無いのです。

1番大切な目に見えない物は、音に込められた思いや精神です。音楽はこの思いや精神が音という衣を着ている状態なのです。

いくら美しい装いをしても、心が汚い人はやはり美しくありません。しかし心の汚い人も、心の奥深くには必ず美しく光る本当の自分があるはずです。音楽はこの本当の自分・美しく輝く自分を音に込めて演奏するものなのです。

そういう意味で、音楽の才能は誰でも持っています。本当の輝く自分を音に込める方法が分からない人、それを無意識に止めてしまう人は確かにいます。しかし、その方法が分かれば必ず聴衆を感動させられる音楽ができます。

このように書きますと、何か精神論的に聞こえるかも知れませんし、心がこもっていれば音は汚く、或いは音程もハズレていても良いのか?と思う方もいるかと思いますが、そういう事ではもちろんありません。

音楽に込める精神が美しい音を作るのです。常にその道筋を通った練習を重ねることが大切で、技術的な練習に常に直結しているのです。

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