弦楽器、音程取るのに必死になっていませんか?
今回は音程で苦労されている方のための解決法の2、
2、音楽の流れを体で感じる
について説明しようと思います。
音符を一つ一つ音合わせをする作業は、一つの段階としては有効だと思いますが、さらに深く進む必要があります。
音符に記された音はほんの表面の薄皮のようなものです。大切なのはその奥に流れる力強い流れを感じることです。
素晴らしい歌手は息の流れの強弱を絶妙にコントロールし、豊かな表現を作り出します。
弦楽器奏者もその流れの強弱を感じることがまず大切です。音程が正確に取れてから表現を豊かにするのでは無く、豊かな音楽が流れているので、音程が正しくなる事をよく理解しておきましょう。
では実際に練習するにはどうしたら良いのでしょう?
まず、声に出して歌うことが大切です。声で音の高さをコントロールすると身体に緊張と弛緩が起こります。これが音楽の流れの強弱のヒントになります。歌で音楽の流れが感じられたらオーケーです。
また、初見で弾くこともあるでしょう。このときもただ次々と音を弾いて行くのでは無く、メロディーの流れを感じながら弾くことが大切です。良く分からない場合はハッタリ…でも先ずは構いません。こんな感じだろう…か?という感じで弾いて下さい。
たとえそれが間違っていたとしても、棒弾きよりは百倍マシです。
最後に感じ取った流れを背骨から、両腕に流し、指先から楽器に流して下さい。足の下から身体を通して、天井の方に吹き上げて行くくらいの感覚でもよいです。
その流れを意識することが、指先への無駄な意識集中から解放し、美しく音程を作ることを可能にします。
このように取れるようになった音程が本当の音楽を表現できるのです。
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