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光と音 音楽は音でできた景色

光は電磁波の波、音は空気の振動の波です。 目に見えるものは、様々な周波数の光の波が組み合わさったものを目が捉え、脳が認知したものです。それと同じように音楽も、様々な周波数の音の組み合わさったものを、耳が捉え脳が知覚します。 まるで美しい景色が広がるような演奏の秘密がここにあるのではないでしょうか。美しい景色を眺めるように、音と音の重なり合いとその広がりの空間を意識して演奏することが大切になります。 しかし、人間の耳はたくさんの音の中から注目した一つの音を抜き出して聞く力は優れていますが、逆に同時に様々な音を聞くことには慣れていません。同時に聞いても脳が注目した一つの音に焦点を当て、他の音を認知しないようにしてしまうのです。 リラックスして何気なく音楽を聴いているときは全体の響きを同時に捉えていても、楽器を弾こうとするとどうしてもある特定の音に注意が注がれがちになります。 日々の生活ではこの能力は欠かすことが出来ないのですが、音楽を演奏するときは、違う能力を使うべきです。 様々な音が重なり合う音の響き全体を捉え、まるで美しい景色を眺めるように聴くことが大切です。

あなたは個性的ですか?

よく個性を大切にと言われますが、それはどういう事でしょうか? 他の人と一味も二味も違う奇抜な人を個性的な人と言うイメージがありすが、もう少し掘り下げるとちょっと違います。 個性とはその人の持っている性質ですから、別に他の人と違う必要もなければ、同じ必要もありません。もともと持っている自分の性質・性格が個性なのです。なので全く変える必要はありません。 私たちは普段人との関わりの中で生きていますので、常に他の人と比べてしまいます。それはそれでまた大切な事かもしれません。ですが誰もが素晴らしい個性を持っているのですから、素直にそれを出すだけで良いのです。 では個性を大切にするとはどういうことでしょうか?それは自分の心の奥深く、魂と言いますか、自分の価値を自分で認めることです。そして自信を持って生きるとです。そうすると他の人の価値も見えてきます。お互いの価値を認めて初めて個性を大切にすると言えるのではないでしょうか? もし、なんの個性もなく自分のことをつまらない人間と思っているのなら、それは大きな間違いです。何も大きなことをしなくても、大金を稼がなくても、今、目の前にある課題に精一杯取り組んで、それを楽しんで下さい。それに価値があるのです。 全てが行き詰まり何も力が湧かないなら、その様子を映画を見るお客のように眺めて下さい。苦しい状況でなんとか生きている自分が愛おしく思えてくるでしょう。生きているだけで、精一杯生きているのです。 聴衆に自分がどう受け取られているか心配する必要はありません。自分が音楽から感じ取った美しさを、是非お客さんに聴いてもらいたい!と思って演奏して下さい。 内面から溢れ出る美しさは、他と比べることの出来ない美しさと個性を持っています。

楽器演奏、大人になってからでも大丈夫!

ピアノや弦楽器、大人が始めてどこまで弾ける? ピアノやヴァイオリンは3歳4歳から英才教育が必要なイメージがありますが、大人から始めてどこまで弾けるようになるでしょうか? 実際大人になって楽器を始められた方は気になる所だと思います。 もちろん肉体面や脳の構造など、子供とは大きく違いますので、困難はあります。しかし、その課題を一つ一つ克服すれば不可能はありません。 もちろん子供と同じように練習しても十分ではありません。 身体の柔軟性が足りなければストレッチや体幹トレーニングで、身体の使い方を習得するのが良いでしょう。 1番子供と違うのが音の捉え方です。 つまり、子供の頃から楽器を弾いている人は、ネイティヴスピーカーのような感覚で楽器が弾けます。つまり音の感覚・歌う感覚・楽器を操作する筋肉の感覚が繋がっており、それらの感覚を総合的に使うことができるのです。しかし、訓練せずに大人になると聴覚、筋肉、歌う感覚などがそれぞれ独立しています。音を聞き分ける能力があっても演奏に繋がらない。楽器を弾く筋肉だけ鍛えて音程が悪い、また感動が一つもない。或いは几帳面に音程を合わせてもそこから歌の流れや感動が伝わらない。気持ちよく歌っているつもりが酷い音程になる。という状況になりがちです。つまり、様々な感覚を楽器を使って歌う、或いは語るという行為に統合していく必要があります。心の中にある伝えたいものが、楽器を操る作業に意識を逸らされることなく、まるで語るように、歌うように演奏できるように練習する必要があります。それが音楽の美しさを感じ、それを聴き手や共演者と共有することに繋がります。 ここで、感覚を開いた状態で楽器を弾く事が大切になります。これはネイティヴスピーカーになるための練習と言って良いでしょう。それは技術的な奏法の事をなるべく考えず、ただ感じるだけで弾けるようにする練習です。空間に広がる音の世界を見ながらそれを作っていく作業と言ってもよいでしょう。語学を学習する際、文章の内容を頭の中で映像化するなどイマジネーションを働かせると習得が早いのと同じです。 脳には可塑化と言って、例えば脳に障害を負っても、リハビリをする事で脳の違う部分が発達して機能を取り戻す働きがあります。 子供の場合は脳が発達途上で未分化なので、比較的簡...

知らないうちにリズム音痴に!

楽器を練習するとき、メトロノームを使うと弾きにくい、という方ありませんか? メトロノームを使うと知らず知らずのうちにズレている、なんて経験ないでしょうか? 自分では正確なリズムを弾いているので、少々テンポが速くなったり遅くなったりして、メトロノームに合わなくても、まあ大丈夫でしょう!なんて思っている方はありませんか? それらはリズム音痴の始まりです!一見ちゃんと弾けているように見えても(聞こえても)正確には、弾けているとは言えません。そのような場合は音楽の本当の美しさはありませんし、感じることもできません。アンサンブルの場合、他の楽器と合っておらず、アンサンブルの邪魔にさえなっているものです。 人間の肉体は心の影響を受けるのと同様、心や感覚も思った以上に肉体の影響を受けています。心の中で歌っている音楽は、肉体を通し始めて音楽として現実の世界に現れます。 そのとき肉体の不自由さがあると、心の中の歌を正確に再現できません。それが甚だしくズレている場合は、ズレている事を自覚できるのですが、微妙にズレている場合、心の方が(感覚の方が)ズレた音に合わせてしまうのです。 つまり、肉体の不自由さに感覚が引きずられ、リズムが崩れていてもそれを正確なリズムと思ってしまうのです。 私たちの感覚は良くも悪くも曖昧です。自分だけの都合のリズムや音程では、心まで染み込む音楽になりません。そのため、常に正確なリズム・正確な音程に修正する努力が必要になります。 自分の感覚だけに頼らず、メトロノームや正確な音程の出る鍵盤などを使うことは大切になことです。もちろん、機械のような正確さではなく、自由で芸術的なリズムや音程ということです! 詳しいメトロノームの使い方は「メトロノームの使い方」をどうぞ!

イマジネーションが湧く演奏の練習

感覚を開くとイマジネーションがとても湧くようになります。感覚を開くとは身体をリラックスさせ、重力が無くなり身体が宙に浮くような感覚で、自分の周りの空間が果てしなく広がっていくのを感じるようにします。演奏するときもこのように感覚を開くと、音が宙を舞うような何か立体的な広がりを 感じるでしょう。 ではどのように演奏すればよいのでしょうか。やってみると意外に難しいことに気付きます。楽譜や指の方に気持ちが集中したり、音に神経を傾けても楽器から出る音にだけ意識が向き、空間の広がりまで感じることはなかなか高度なことです。意識を全く違う方向に変える必要があります。 まずは簡単な曲や音階から、または凄く ゆっくりから練習すると良いでしょう。感覚が開き、空間に広がる響きにイマジネーションが湧いてくる状態である事を確認しながら弾くようにしましょう。 音を聴く感覚自体を鍛える意識で練習します。 子供時代は機会さえあれば、このような感覚を自然に身に付けることがでます。しかし大人はそれを意識的に身に付けねばなりません。漠然と楽器の練習だけしていると、ひたすら音程とリズムに追い回され、指や腕を動かす運動だけになってしまいます。感覚の意識を変えることにより、楽器がより身近になり心から演奏をしている実感があるでしょう。 私の経験では伴奏や感覚の良い共演者がいると飛躍的にイマジネーションが湧く状態になりやすいです。 この練習は練習自体が楽しくなるものですので、是非取り組んでみて下さい。

アンサンブルは合わせない

アンサンブルでは相手の音をよく聴き合わせることが大切と考える方が多いと思います。 しかし、実際相手の音をよく聴き 合わせても、なかなか合わない経験は無いでしょうか? アンサンブルはまず自分1人が音楽全体を作り上げなければなりません。相手に合わせることは、音楽を相手任せにする事につながります。お互いに合わせていては、行き先不明の意思のない音楽になってしまいます。 自分の中ではっきり音楽を作り、その音楽を自分のパートに込めます。その自分の音楽が込めらた音で相手の音を包み込むように、相手の音を揺さぶるように弾くことが大切です。 そのように弾いたとき、相手も自由に演奏出来るようになります。 アンサンブルは会話のよう、と言われるのはお互いの意思が音を介して繋がるからと言えます。

弦楽器、音程取るのに必死になっていませんか?

3、ハーモニーを感じる。 前回音楽の流れを感じることを説明しましたが、ハーモニーも音楽の流れに重要な役割を果たしています。 ちょっと話がズレますが、協和音、不協和音とありますが、よく勘違いされるのが不協和音です。 不協和音とは不協和と書きますが、ハモらないのでは無く、不協和音と言うハーモニーでハモるものです。2度や7度の音程は絶妙な響きを醸し出し、和音に繊細な表情を加えます。しっかりハモるように耳を鍛えましょう。練習の仕方は今度ご紹介することにします。 話が戻りますと、ハーモニーも音楽の流れに緊張と弛緩を作り、ダイナミックな動きを作ります。この動きの中で音程を取ることが重要になります。 グラデーションのように変化する音色を、より強く感じ、その変化を楽器の音に内在させて行くことで、音楽的な正確さの音程が取れてきます。 また、ハーモニの音や前後の音など、たくさんの音との関わりの中で、今自分が弾いている音程は決まってきます。これは正確にハモるだけでは無く、絶妙にズレるからこそ、ダイナミックに聴こえるのかも知れません。 このハーモニーの音色の変化をしっかり感じ、それを表現することで自分の音程が、音楽的な正確さで定まってきます。 もし単音で弾く場合でもハーモニーの広がりを感じることや、空間の緊張と弛緩の流れを感じることで、演奏の助けになります。 つまり、音程を正確に捉えると言うことは、それ単体で扱うのでは無く、音楽全体の流れの中で捉えねばならないということです。 次回音程練習に最も効果的な音階練習の方法をご紹介しようと思います!