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アンサンブルと縫い物

なんだか変なタイトルですが…。このブログに法隆寺の部材と音楽について書きましたが、縫い物 生地を縫い合わせて作る洋裁とアンサンブルが非常に似ているのでご紹介したいと思います。 洋裁は型紙に合わせて布を裁ちます。この裁ったパーツだけを見るとハギレと変わりません…。気を付けないとゴミと間違えて捨ててしまいそうです…。 こんなハギレのようなパーツを縫いわせると、本当に不思議な事に洋服に変身するのです。縫い合わせる前のパーツはみんな平面ですが、無理矢理と思うほどマチ針を指し、縦横を合わせて縫い上げると立体的な洋服に出来上がります。 初めて洋服を縫った時は当たり前なのに本当に感動しました。 この作業をしているときにふと閃いたのが、これはアンサンブルと同じではないか!ということです。アンサンブルはパート譜だけ見るとなんだかよく分かりません。音と音を繋ぎ合わせ合奏をすると急に音楽が立体的に浮き上がるのです。 しかも、一人一人が違う癖やイントネーションを持っていても、お互いに引っ張り合い重ねていくと自然にバランスがとれ音楽になるのです。 そうして作り上げた音楽は立体的にまるで質量があるかの様に宙を舞うのです。 こうしてみると音楽は本当に色々な事に繋がっていますね。

カラオケは楽しくてクラシックは退屈と感じるわけ

学校で習う音楽は嫌いだけどカラオケは好き、と言う学生はけっこう多いのではないでしょうか? また、かつてピアノを習っていたが今は全く弾かない、という人も多いように感じます。 この理由は実は同じところにあります。音楽は本来 心の奥から出てくる物で、「心の言葉」と言って良いでしょう? しかし、音楽教育として音楽を習うと「心の言葉」と言う何だかよく分からない部分を省いて、音を鳴らす事を教えられてしまうのです。心が無く外側の見える部分だけになってしまうのです。星の王子さまの「本当に大切なものは目に見えない」と言う言葉通り、本当に大切な部分は音ではなく心。その部分が無く、目に見える部分(音は目に見えませんから、この場合物理的な現象としての音)だけになってしまうのです。 結局、習った物は音楽では無く、抜け殻のただの音になるってしまうことがあるのです。それに比べ、カラオケは楽しむことがまず重視されます。つまり心を表に出し、発散することが出来るのです。 ではクラシックも楽しければ何でも良いのか…とは思いません。一つ一つの基礎的な練習がもちろん大切です。ただ、その一見無味乾燥と思われるような練習にも、心を通わせ生きた音楽にする事に細心の注意を払うことが重要なのです。 それは茶番めいた感想を言ったり、心にもない大げさな表現を求めたりする事ではなく、ただただ心の言葉が音に込められているかを聴き分けることです。どんな練習にも心を通わせる事で生きた音楽になるのです。

法隆寺とアンサンブル

  世界最古の木造建築と言われる法隆寺に使用されている木材は、木材の癖をそのまま生かすため、どれ一つとして同じ形が無いそうです。加工技術が現代のような機械を使う加工でなく、カンナで削り出す方法であるため、全て同じ寸法にすることが難しいのです。 そして、その不揃い 言うと悪く聞こえますが、木材の癖をそのまま残した部材をバランスよく組み合わせることであの美しく千年以上も建ち続ける法隆寺の建物が出来ているのです。 実はアンサンブルもこれと全く同じことが言えます。良いアンサンブルとは一人一人の癖を個性として生かし、調和を作っていくものなのです。音を合わせるために皆同じ弾き方、チューナーで計ったような音程では生きたアンサンブルはできません。 それではみんなバラバラで合うのか…と思われるかも知れません。 このようなそれぞれ違った弾き方を合わせるのが感覚を開いた音の聴き方です。他の人の音をあたかも自分が弾いているかのように感じる聴き方です。アンサンブル全体を自分が率いて弾いている弾き方です。 このようなアンサンブルができる、こなような音の聴き方ができると言うことは、他人の個性を認め調和をしていくと言うことです。 是非、ただ美しいだけでなく、個性を生かし本当の生きた音楽をして下さい!

これ以上無い楽器演奏上達のコツ

これ以上効果的で簡単な上達法に気付きました。あるスピーチをする番組で、幸せについて話していました。 幸せだと脳の機能が高くなる そうです。それを聞いてなるほど!と気が付きました。 私は以前から「.音が綺麗だなぁ」「綺麗なおんがくだなぁ」と感じながら練習すると凄く練習効果が上がると思っていました。 これはまさに「幸せだと脳の機能が高くなる」現象ではないか!綺麗だなぁと感じることはポジティブな感情で幸せな状態ということです。その状態で練習しているのですから、上達が早いのは当たり前ですね。 逆に「あぁ難しい…、全然弾けない…」と思って練習すると、本当に上達しません…。 とは言え、難しい課題にぶつかり上手く弾けないときに「わぁ!綺麗!」とは思えないと思います。 そんな時はまず弾けるようになろうと思わず、何が美しいのか探してみて下さい。その美しさを感じられる速さと量で練習するように心がけましょう。 なにはともあれ「わぁ綺麗!」と感じながら練習することが、もっとも簡単で効果的なコツですね!

ヴァイオリン ハイポジションへ上がるコツ

ヴァイオリンを弾いていて、ハイポジションに突然上がるのはなかなか恐ろしいものです。特にオーケストラの曲などは何とも弾きにくいポジションを強いられたりします。そんな突然のハイポジション、闇雲に飛び付いてもなかなか音は合いませんね。 安心して一気にハイポジションに上がる方法を説明します。 まず、一気に上がるポジション移動でも音楽の流れの中にあることを覚えておきましょう。 第一にメロディーの流れをよく歌って掴んでおいて下さい。歌い方はこのブログの中で説明しています。 http://soundview3.blogspot.jp/2017/08/blog-post_60.html?m=1 この流れを歌いながら弾くことで、音程はとりやすくなります。 しかし一気にポジション移動する際のコツがあります。 まず上がった音に向かってその前のフレーズを深くお腹の底から歌うようにします。弓圧を深く感じ、ビブラートもしっかりかける感じです。その流れの勢いに乗ってポジション移動をしてください。 イメージとしてはしっかり踏み込んでジャンプする感じです。 音楽は流れなので、跳躍進行する場合は音楽的にもその前の部分は跳躍に向かってエネルギーが溜まるものです。したがって音楽的にも自然な流れが表現出来るようになるでしょう。

ヴァイオリン重音、ポイントを押さえて効果的に練習しましょう。

ヴァイオリン重音、ポイントを押さえて効果的に練習しましょう。 ヴァイオリンを弾かれる方でも重音が苦手、という方は意外に多いのではないでしょうか? 重音は曲の中でも頻繁に出てきますし、重音を練習することで耳を良くする効果や、左手のフォームを良くする効果もありますので、是非チャレンジして下さい。 練習の手順 1.ポジションの確認 まず、左手の抑える場所は完璧に覚えましょう。指と指が開くのか閉じるのか、ポジションを移動した場合上の音・下の音がそれぞれどれだけ移動するか、などです。 2.和音を声に出して歌います。上の音と下の音が溶け合い、美しいハーモニーを作るように歌いよく聴きます。3.で和音を分けて弾きますので、同じように歌います。下の音→上の音→和音を聴きながら上あるいは下の音、の順番です。 歌うとき、ただ音を歌うのではなく、旋律が流れるように意識すると効果的です。 3.一つの和音ごとに下の音→上の音→合わせる、の順番で弾く。 今、歌ったように弾きます。下の音→上の音→合わせる、と弾きますが、メロディーが流れるように。下の音に上の音が乗るように意識します。和音が鳴ったらその響きが部屋に広がるように聴いてください。 ポジションが移動する場合も中間音を正確にとり、弾いていきます。 このときによく歌って弾くと、1.で覚えた指の置き方が音と共に覚えることが出来、効果的です。 3.同時に弾く。 分けて弾いたものを同時に弾きます。和音を心の中でしっかり歌います。左手はあまり指板を押さえ付けないようにし、音程は右手(弓の方)で音程を取るような気持ちで弾きます。 ゆっくりできるようになったら、少しづつ速くしていきましょう。 心でより美しく正確に感じながら弾くことは、練習効果を想像以上に高めます。心を落ち着けて一つ一つ音を味わいながら練習して下さい!

その室内楽、本当にアンサンブルできていますか?

室内楽のようなアンサンブルは音の聴き方さえ習得すれば、鬼に金棒!演奏者の技術的レベルを超えた音楽の美しさを醸し出すことの出来るものです。 是非習得して、音楽の美しさを体験して下さい!少しでも多くの方にこのアンサンブルを知って頂くために、以前の記事をまとめてみました。 まず、アンサンブルの場合、自分が演奏しているのはその曲全体であって、自分のパートだけでは無いことをよく理解しましょう。 ベースから内声・メロディーまで全て自分で演奏しているのです。楽器の特性上の理由から、自分の体が扱うのは一つのパートかも知れませんが、脳の活動と言いますか、精神的には全てのパートをコントロールし演奏しているのです。 実際どのように練習したら良いのでしょうか? まずスコアをよく勉強する事は誰でも思いつくと思いますし、大切なことです。しかし、頭で理解してもそれが感覚と繋がらねば演奏にも繋がりません。また音楽を始めたばかりの方には、ちょっと難しいかも知れません。 具体的な練習は次のような項目で行うのがよいでしょう。 1、耳をを響きに慣らしましょう。 2、声でハーモニーを歌いましょう。 3、楽器で響きを作りましょう。 4、楽譜から思考を外しましょう。 5、響きの中で自由に演奏して見ましょう。 1、耳を響きに慣らしましょう。 普段音を聞こうとすると、無意識にある特定の音だけ聞こうとしてしまいます。人混みでも友人との会話が楽に出来るのはそのためです。しかし音楽を演奏する際、メロディーだけ、あるいはベースだけのように、ある特定の音だけ聞いていては美しいハーモニーは得られず、よい演奏にはなりません。 まず心を落ち着け、空間に広がる響きを聴いてみて下さい。例えば美しい景色を眺めるような感覚で音をぼんやりと聴く感じです。何かの音に焦点を絞ってはいけません。 音の広がりが美しく感じられれば良いでしょう。 2、声でハーモニーを歌いましょう。 次の段階では演奏している曲の最初の和音やその曲の調の主和音などを歌ってみましょう。 その際ピアノなどで和音鳴らして行うと1人でもでき、歌い易くなります。 和音の全ての音をそれぞれ歌う方が和音がより良く聴こえるようになります。 もちろん音の...