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個性を育てるとは

よく日本人の演奏は上手いが個性がないということを聞きますが、これはどういう事でしょうか。日本人は他の人と同じ様ににしていると安心するという気質から、皆んな同じ演奏になるのでしょうか。 しかし同類が集まると安心するという一つの個性を持っているのですから、これは違います。 実は音楽の勉強の仕方が個性を無くさせているのです。 ある子供の音楽団体の練習を見学をしました。事細かく音程、音の立ち上がり、伸ばし方、切り方など、指導がありました。2時間ほどすると見違えるほど良く音が鳴るようになりました。 指導者も子供達も満足気ではありましたが、私は何か胸の辺りにモヤモヤするものを感じていました。 ここで感じたのは、この楽団らしさはどこへ行ったのか?どこにでもありそうなこのステレオタイプ的な響きは何なのか?ということでした。 そのとき、 はっ と気付きました。物理的な音、技術的な楽器の操作など、一見扱いやすい事柄で指導したり、練習をしたりすると、心の奥深くに音が届かず、その人らしさ(その楽団らしさ)が消えてしまうのです。 良い演奏とはもちろん作曲家の意図した事柄をを十分伝えていることはもちろんですが、演奏者の人間性も同時に伝わって来るものです。どんな人間であれ、その人らしさが伝わる演奏が個性的な演奏なのです。何か他の演奏とは差をつけるために奇をてらう必要は無いのです。 心の奥深くから紡ぎ出された音楽はそれだけで、説得力を持っているものです。 楽器を始めて持ったばかりの初心者であっても、単なる技術的な練習であっても、常に音から何を感じているのかに注意を向け、自分の心の奥深くから音を響かせねばなりません。 私たちは心を持っている以上音楽の才能は十分持っています。それを余すところなく音に映し出して行くことを大切にしなくてはなりません。

個性を伸ばす

個性を伸ばすという言葉は使い古されたように良く使われますが、いったいどう言う事なのでしょうか。 個性とは一人一人の心が自由で満たされ安心した状態で伸びて行くものではないでしょうか。 子供だけでなく大人も同じ、相手の心の動きを大切にし常に相手が心地よく自由で安心していられるように接することが相手の個性を伸ばすことにつながります。 これは上司でも部下でも友達でも家族でも、誰でも同じです。 問題行動を抑圧して抑えることは更なるストレスを生み、結局別の場所でまた問題が生じます。自由で満たされた環境では自分を伸ばす欲求が湧いてくるのです。

耳の訓練と心

人間の耳は雑踏の中でも特定の人の話が聞こえる優れたものであるが、演奏するときは特定の音を聞くよりも、全ての音を同時に聞くことが大切。右脳が活性化されリラックスした状態になり、イマジネーションが働きやすくなる。音楽の持つ色や動きが景色が広がるように見えてくる。 しかし、以外に訓練しないと同時に音を聞くことは難しいようだ! 先日フルートの先生がレッスンを見学され、「大切なことを忘れていた!どう吹くかに囚われて、感じることを忘れていた!」と言われていた。目の前のあれこれに気を取られて、大切なことを見失うのは生に似ている 。

ヴァイオリン運弓時の脱力法

ヴァイオリンを弾かれる方で上半身に力が入ってしまう方、弓の動きに体が引きずられてしまう方がいらっしゃると思います。 先生には「力を抜きなさい」と言われていても、どう力を抜いたらいいのかよく分からない、知らないうちに力が入ってしまうなんてことはよくあります。 ちょっとしたエクササイズで体幹を鍛え、美しい奏法を身につけましょう。 まず真っ直ぐ立ちましょう。両足は肩幅に開き、骨盤を上に向けます。(でっちり…出尻?の逆向きです。) 下腹を引き締め背筋を上の方に引っ張り上げます。肩に力が入らないように肩を落とすようにしましょう。 そしてここからが大切。骨盤から背中の方に引っ張り上げたラインをみぞおちの辺りの体の中心に引き寄せます。引き寄せるとは上半身全体を引き上げていた力を体の中心の一本の線に細くする事です。引き上げるラインを細く線状にする事で、肩や胸の力が抜けます。そのまま胸から上を左右に回すように何回か動かします。中心のラインがよりはっきり意識出来るようになります。肩胸腕は引き寄せた中心線の回転につられて動くことを意識しましょう。 ヴァイオリンを持たない状態でこの感覚を掴み、その後ヴァイオリンを持って、同じ感覚で弾いてみて下さい。脱力出来ている感覚があればその感覚をよく味わうようにします。 初めは筋肉や神経の感覚が曖昧かも知れませんが、練習の初めや合間で何回も行って下さい。筋肉や神経が鍛えられれば脱力の感覚が分かるようになり、美しい奏法が身についてくるでしょう。 是非頑張りましょう!

自然なビブラート

ビブラートには指・手首・腕の3種類を曲想に応じて、あるいは自分の身体に応じてミックスしてかけます。また、美しビブラートに手の脱力はとても大切です。 人それぞれ個性があらわれるビブラートですが、一つのイメージを掴むと自分に合った、しかも自然なビブラートがかけられるようになります。 それは、はためくこと。旗が風になびくようにビブラートをかけてみましょう。(風になびく旗は柔らかいので、イメージすると手の力も抜けやすくなります。) 強風の時は細かく強く、そよ風の時は柔らかくゆっくりはためきます。歌の流れが風です。強い曲想では強風にはためくように、柔らかい曲想ではそよ風にはためくようにビブラートをかけてみましょう。 手の大きさや柔らかさは人それぞれです。旗の素材の柔らかさ重さ厚さによってはためき方が変わるように、それぞれの奏者の手や体に応じたビブラートが生まれます。これが音の個性にもつながります。 ビブラートは音楽の流れを表現しています。音符にすると音の長さが示されているだけですが、その中には様々な流れがあるのです。 歌をイメージして下さい。一つのフレーズの中でも様々な息使いで表現されます。その息使いをビブラートで表現しているのです。 感じている音楽と身体のバランスで自分の音楽が生まれて来ます。是非自然に生まれる自分の音楽を大切にして下さい!

学校の勉強にヤル気を出すには!

音楽と関係ないのですが、先日中学生の生徒と話していて、ふと音楽と同じだ!と感じたので、記事にしてみました。 その生徒はなんでも学校の勉強にヤル気が出ず、成績も伸び悩んでいるそうで、学校の勉強がめんどくさくなったり、どうしてもやる気が出ないそうです。 しばらくあれこれと話していて、ふと気付きました。その生徒は今はヴァイオリンを好きで通って来てくれているのですが、以前は本当に嫌々弾いているのが手に取るように分かる子でした。レッスンのとき良く「指だけ置いて音程が合うと思っているのか!」とか、「腕だけ動かして音楽になるのか!それはただの騒音だ」などと良く怒られていた話しを懐かしく出来るまで成長してくれたことは、本当に嬉しいことです。 つまり、その生徒はこの時点ではまだ音楽を一面的にしか捉えていなかったのでしょう。音楽は空間に現実とは違う世界を繰り広げるもの、つまり「目で見るような」「肌で感じるような」「匂いがするような」物とは理解していなかったのでしょう。 学校の勉強も同じです。例えば数学でいえば、ノートに書いた、ただの数字が、それを超えて空間に広がるように感じ取られたり、平面的なグラフや図形が手で触れられ感触が感じられるような、或いは図形の世界を探検するような感性があれば、もっと数学が楽しくなるでしょう。 国語でも題材の小説に出てくる登場人物の顔が目に浮かぶほど、或いはその人物があたがも知人であるかのように感じられたり。理科の星の動きで言うなら、地球や月・太陽の動く音が聞こえるように感じられたり、手を伸ばせば星を触る事が出来るように感じたり、という事です。 このように、正解、不正解のレベルで考えるのではなく、多次元的に捉える事が出来ればもっと興味が湧くはずです。 その分野の専門家となるような人はきっと、そのような多次元的な感じ方を無意識に身につけ、この上ない喜びを感じながら勉強する事が出来たのではないでしょうか。 現在の学校教育は常に評価をする事が求められます。しかしこの評価は客観的な形を求められるため、多次元的な捉え方を蔑ろにすることに繋がっているように思います。 将来を担う子供たちがイマジネーション豊かで、潜在的な能力をフルに発揮して成長出来ることを期待しています。

あなたの演奏は幸せにあふれていますか?

音楽の本来の目的は、潜在意識を解放し心の風通しを良くするもの。それは心が解放されていく豊かさを感じ、幸せになること。 一つの成長段階として高度な演奏技術を身につける事は大切なことです。しかし、もっと大切な事はその段階をさらに超え、心を解放する豊かさを得る事。それは聴いている人も豊かな気持ちにさせ、生きるエネルギーを湧き立たせます。 私たちは目に見えるもの客観的な物で評価をしがちです。 クラシックの演奏に於いてそれは演奏技術でなされる事が多くあります。演奏技術と言っても音の正確さ大きさ強弱の幅音色やビブラートのコントロールなど多岐に渡り、それらの巧みさを音楽性と勘違いする事があります。しかし、それらは言ってみれば物理的なものに過ぎません。 実はもっと大切なものは演奏者から発せられる「気」と言いましょうか、目に見えない耳で聴こえない何かなのです。音楽とはそんな心が映し出された音、そして音を通して演奏する人聴く人それぞれが心を通わすことができるものなのです。

ヴァイオリンの指板は強く押さえない

ヴァイオリンの習い始めは指板をしっかり押さえなさい!と指導されると思います。それはある意味正しいのですが、正しく理解しないと、むやみに力を入れてしまうことになります。 指の柔らかい子供はしっかり抑えることで、指の形を作り上達につながりますが、ある程度体の出来上がった人にとっては、力みの原因になります。また左手の指が力を入れることで固定されてしまい、音程もかえって悪くなります。 ここで脱力した指板の押さえ方について説明します。 手のひらは出来るだけ力を抜きましょう。 今まで力の入っていた人は、弦をしっかり押さえられていないような感じがするかも知れませんが、そのままにして下さい。始めは指板と弦が離れているくらい、弦が指板から少し浮いた状態で柔らかく押さえてみましょう。思い切ってぶわぶわして不安になるくらいやってみましょう。 よくある間違いは左手を脱力すると、右手の弓圧まで軽くなるとこがよくあります。音がしっかり出ないのは左手のせいではなく、右手が原因の場合もあります。 指板は軽く押さえても右手の弓圧はしっかり下腹で支えるように心がけましょう。下腹で弓圧を支えると、下腹から右手で音程を取る感覚がわかると思います。 その感覚が分かると、腹で歌うように音程も曲想も奏でられるようになります。是非試してみて下さい。

ヴァイオリン ピアノの奏法の共通点

ヴァイオリンとピアノは全く違う楽器ですが、奏法には共通点が非常に多くあります。 一体どこが共通点なのでしょうか。一つは身体全体の使い方です。下腹の丹田(場合によってはもっと下の方、遥か地球の中心)から歌のエネルギーが背中を通り、肩 腕 手 指先と流れ、楽器に入っていく感覚はまさに同じと言えます。 ヴァイオリンもピアノも手先だけでも弾けますが、これでは単なる音が出るだけで、音楽にはなりません。そのような落とし穴も共通点かもしれません! 二つ目の共通点は指の形。手のひらは脱力すると自然に全ての指が柔らかく曲がります。この力の抜けた形が、柔らかいホースのように歌のエネルギーを身体から楽器に流していくのです。もしどこかに余分な力が入れば、ホースが詰まった状態と同じになり、歌が自然に楽器に流れません。もちろん肩や腕に力が入っても歌は滞ってしまいます。 その他にもまだまだ共通点はあるの思います。ピアノもヴァイオリンも大変練習に時間のかかる楽器ではありますが、両方取り組むと音楽へのアプローチが多面的になり、より深い音楽ができるでしょう。是非チャレンジしてみて下さい。

人に導いてもらう近道レーニング

人は注意を向けた音だけに聴覚が勝手にクローズアップし、他の音を小さく或いはシャットアウトしてしまいます。また聴覚に対し視覚など他の感覚が優勢になることもあります。これらのことが音を聴いていると思っても聴いていない原因です。 これを楽器を弾きながらでも、ハーモニー全体を聴く能力を高めることが重要になります。 このトレーニングは一人でも、もちろん出来るのですが、なかなか初めのうちは自分が聴こえているのかいないのか、分からなかったり、聴こえていないのに聴こえていると思い込んだりする事が多くあります。 そのような場合、ハーモニーがよく聴こえる人とアンサンブルなどをし、導いてもらう事が近道になります。それを繰り返すうちに自然にハーモニー感をつかむ事ができ、美しい響きを作ることができるようになるでしょう。 一人で英会話を練習するより、他の人と会話した方が早く喋れるようになるのと同じでしょうか。

レッスンの心得

楽器を習得するためにレッスンに通われている方は多いと思います。せっかくお金も時間もかけて習っているのですから、しっかり上達しましょう。その時の心構えに付いて述べさせて頂こうと思います。と言っても、ごく当たり前のことですし、信頼出来る先生の指導を受けることの重要性は言うまでもありません。 まず上達するのは自分ですから、先生にどうにかしてもらうのではなく、自分で上達するんだ、という気持ちでレッスンや練習をしましょう。 先生の言われた通りやっていれば大丈夫、と安易に考えず、先生の意図していることは何なのか?よく考えるようにしましょう。 また同じ楽器を習っても先生によって言われることが違います。ときには真逆の事もあります。それはどちらかの先生が間違っているのではなく、上達のためのルートがいくつもあるのです。 一つの山を登るのにもルートはたくさんあります。違うルートを通れば見える景色も全く違うものです。 同じ様に一つの楽器を習っても、上達のルートが違えばまるで違う練習法になる事はあるでしょう。 何かの理由で先生を変わった時など、前の先生と言われることが違う事はよくあります。そなことで悩んでいるなら、山を遠くから鳥の目線で見る様に眺めてみましょう。自分はどこに向かって何を何のために練習するのか考えてみて下さい。 また、先生に頼り切って何も考えないのでは上達しませんが、腰を据えることなく、あれこれ勝手練習してもなかなか効果は上がりません。 素直に指導に従って努力する事も大切です。大概、体で習得する様なものは、出来る様になって初めて先生の言っていた事はこれなのか!と分かるものです。 先生を信じ、自分で努力して上達しましょう。 また、子供さんが練習しないと悩む保護者の方も多いと思います。そんな時は音楽的な環境を整えてあげて下さい。まず家族みんなで音楽を楽しんだり、演奏会へ出かけたりしてみて下さい。音楽と楽しい思い出を作って下さい。 文化とは家庭や地域に根ざしたものです。家族が音楽に無関心で、地域に何も音楽的な物が無いのに、毎日練習する子供はいません。 まずは家庭の中に音楽を楽しむ空気を取り入れましょう。皆さんの生活が豊かになったと感じたら、きっとお子さんも楽器の練習に、真剣に向き合う様になるでしょう。

色彩豊かな半音階を弾くには!

半音階は微妙な色彩や表情を表現するときによく出て来ます。 そんな半音階のスケール練習は何の調も同じ?ようにら感じてしまいます。 そこで、半音階を表情豊かに弾くための練習法を紹介します。 音の進行的にはどこを切り取っても同じような半音階ですが、その下で流れるハーモニーや調性によって音の役割は1音1音異なります。理論的に分かるだけでは不十分です。音の表情としてそれを感じられるようにしましょう。 そこで、その調の主和音の上に半音階を乗せ、1音1音の表情の違いを感じてみて下さい。その他主要三和音の上で半音階を弾くことや、同じ半音階を様々な調の和音の上で弾いてみる。その表情の変化をしっかり味わって弾きましょう。もちろん、その前に全ての音をハーモニーと音の広がりを感じて声で歌うことも大切です。 このような練習がしっかり出来ていると、曲の中で半音階が出て来たとき、瞬時にその表情を感じ取り、美しく表現できるようになります。 是非、半音階ならではの美しい表現をして下さい!

ゆっくり弾くことは非常に効果的

弦楽器を練習する場合、ゆっくり弾くことは非常に効果的です。 一つ一つの音の流れや表情を身体の使い方とシンクロさせながら細やかに感じ取ることができ、曲が表情豊かに仕上がります。 音階などではゆっくり弾くことで長い時間指の形を保つことになり、より効果的になります。特に重音などでは効果が高いです。 ゆっくり練習する場合は音の流れをしっかり感じることが大切です。ただ音が伸びているのではなく、次の音に向かって進む感覚を持ちましょう。 身体の中の感覚を研ぎ澄ますことも大切です。弓圧をしっかり下腹の丹田で支え、そこから出る歌が弓を通し楽器に入って行く、その歌が楽器から空間に音として広がる事をしっかり味わうように感じ取ると上達も一層速くなります。

楽譜の見方 読み方

オーケストラや室内楽をするときみなさん楽譜を見られると思います。 合奏では周りの音や動きをつぶさに察知せねばならないので、楽譜を見ると言ってもじーっと見ているわけにはいけません。 かと言って目を話すと間違える…。なんて思ったことはありませんか? そんな悩みにお答えします。 楽譜は1音1音読んでいるのではありません。もちろん暗譜するほど練習してあるのが良いのですが、なかなかそうもいきません。 大まかに、フレーズごとに捉えていきます。音楽は大体流れがあり、突然変な音に動くことは稀です。ですから半分は想像して弾いていけるのです。(想像もつかない音に動く曲は本当に大変です…) 「想像」と言いますと、書いてある音と違う曲になってしまわないか…と心配されるかも知れませんが、なんとなく楽譜を見、周りを聴きながら弾いて行くと、これがどういうわけかちゃんと弾けて行くのです。 それが音楽の洞察力と言って良いでしょうか。文章を読むように、瞬時に音楽を理解して表現していくのです。 そんなふうに言うと、相当レベルの高い話のように思われるかもしれませんが、意外に誰でもなれます。文章を読むとき一文字づつ読むのではなく、一つの単語ごとや、ある程度の文の塊を一目で捉えて同時に意味を理解して行くのと同じです。 そしてそのための練習が音階練習なのです。音階練習は調性と音の並びを感覚で身に付けます。音楽は音階からできていますので、音階という部品をいっぱい持っていれば、曲に応じてそれを出すだけなのです。音楽の文法を感覚的に身につけることによって、音楽の表現している物が掴めていくのです。 そして楽譜に気を取られないぶん音楽に集中できよるようになり、豊かな表現が出来るようになるのです。 是非みなさん音階練習して下さい。

アンサンブルと縫い物

なんだか変なタイトルですが…。このブログに法隆寺の部材と音楽について書きましたが、縫い物 生地を縫い合わせて作る洋裁とアンサンブルが非常に似ているのでご紹介したいと思います。 洋裁は型紙に合わせて布を裁ちます。この裁ったパーツだけを見るとハギレと変わりません…。気を付けないとゴミと間違えて捨ててしまいそうです…。 こんなハギレのようなパーツを縫いわせると、本当に不思議な事に洋服に変身するのです。縫い合わせる前のパーツはみんな平面ですが、無理矢理と思うほどマチ針を指し、縦横を合わせて縫い上げると立体的な洋服に出来上がります。 初めて洋服を縫った時は当たり前なのに本当に感動しました。 この作業をしているときにふと閃いたのが、これはアンサンブルと同じではないか!ということです。アンサンブルはパート譜だけ見るとなんだかよく分かりません。音と音を繋ぎ合わせ合奏をすると急に音楽が立体的に浮き上がるのです。 しかも、一人一人が違う癖やイントネーションを持っていても、お互いに引っ張り合い重ねていくと自然にバランスがとれ音楽になるのです。 そうして作り上げた音楽は立体的にまるで質量があるかの様に宙を舞うのです。 こうしてみると音楽は本当に色々な事に繋がっていますね。

カラオケは楽しくてクラシックは退屈と感じるわけ

学校で習う音楽は嫌いだけどカラオケは好き、と言う学生はけっこう多いのではないでしょうか? また、かつてピアノを習っていたが今は全く弾かない、という人も多いように感じます。 この理由は実は同じところにあります。音楽は本来 心の奥から出てくる物で、「心の言葉」と言って良いでしょう? しかし、音楽教育として音楽を習うと「心の言葉」と言う何だかよく分からない部分を省いて、音を鳴らす事を教えられてしまうのです。心が無く外側の見える部分だけになってしまうのです。星の王子さまの「本当に大切なものは目に見えない」と言う言葉通り、本当に大切な部分は音ではなく心。その部分が無く、目に見える部分(音は目に見えませんから、この場合物理的な現象としての音)だけになってしまうのです。 結局、習った物は音楽では無く、抜け殻のただの音になるってしまうことがあるのです。それに比べ、カラオケは楽しむことがまず重視されます。つまり心を表に出し、発散することが出来るのです。 ではクラシックも楽しければ何でも良いのか…とは思いません。一つ一つの基礎的な練習がもちろん大切です。ただ、その一見無味乾燥と思われるような練習にも、心を通わせ生きた音楽にする事に細心の注意を払うことが重要なのです。 それは茶番めいた感想を言ったり、心にもない大げさな表現を求めたりする事ではなく、ただただ心の言葉が音に込められているかを聴き分けることです。どんな練習にも心を通わせる事で生きた音楽になるのです。

法隆寺とアンサンブル

  世界最古の木造建築と言われる法隆寺に使用されている木材は、木材の癖をそのまま生かすため、どれ一つとして同じ形が無いそうです。加工技術が現代のような機械を使う加工でなく、カンナで削り出す方法であるため、全て同じ寸法にすることが難しいのです。 そして、その不揃い 言うと悪く聞こえますが、木材の癖をそのまま残した部材をバランスよく組み合わせることであの美しく千年以上も建ち続ける法隆寺の建物が出来ているのです。 実はアンサンブルもこれと全く同じことが言えます。良いアンサンブルとは一人一人の癖を個性として生かし、調和を作っていくものなのです。音を合わせるために皆同じ弾き方、チューナーで計ったような音程では生きたアンサンブルはできません。 それではみんなバラバラで合うのか…と思われるかも知れません。 このようなそれぞれ違った弾き方を合わせるのが感覚を開いた音の聴き方です。他の人の音をあたかも自分が弾いているかのように感じる聴き方です。アンサンブル全体を自分が率いて弾いている弾き方です。 このようなアンサンブルができる、こなような音の聴き方ができると言うことは、他人の個性を認め調和をしていくと言うことです。 是非、ただ美しいだけでなく、個性を生かし本当の生きた音楽をして下さい!

これ以上無い楽器演奏上達のコツ

これ以上効果的で簡単な上達法に気付きました。あるスピーチをする番組で、幸せについて話していました。 幸せだと脳の機能が高くなる そうです。それを聞いてなるほど!と気が付きました。 私は以前から「.音が綺麗だなぁ」「綺麗なおんがくだなぁ」と感じながら練習すると凄く練習効果が上がると思っていました。 これはまさに「幸せだと脳の機能が高くなる」現象ではないか!綺麗だなぁと感じることはポジティブな感情で幸せな状態ということです。その状態で練習しているのですから、上達が早いのは当たり前ですね。 逆に「あぁ難しい…、全然弾けない…」と思って練習すると、本当に上達しません…。 とは言え、難しい課題にぶつかり上手く弾けないときに「わぁ!綺麗!」とは思えないと思います。 そんな時はまず弾けるようになろうと思わず、何が美しいのか探してみて下さい。その美しさを感じられる速さと量で練習するように心がけましょう。 なにはともあれ「わぁ綺麗!」と感じながら練習することが、もっとも簡単で効果的なコツですね!

ヴァイオリン ハイポジションへ上がるコツ

ヴァイオリンを弾いていて、ハイポジションに突然上がるのはなかなか恐ろしいものです。特にオーケストラの曲などは何とも弾きにくいポジションを強いられたりします。そんな突然のハイポジション、闇雲に飛び付いてもなかなか音は合いませんね。 安心して一気にハイポジションに上がる方法を説明します。 まず、一気に上がるポジション移動でも音楽の流れの中にあることを覚えておきましょう。 第一にメロディーの流れをよく歌って掴んでおいて下さい。歌い方はこのブログの中で説明しています。 http://soundview3.blogspot.jp/2017/08/blog-post_60.html?m=1 この流れを歌いながら弾くことで、音程はとりやすくなります。 しかし一気にポジション移動する際のコツがあります。 まず上がった音に向かってその前のフレーズを深くお腹の底から歌うようにします。弓圧を深く感じ、ビブラートもしっかりかける感じです。その流れの勢いに乗ってポジション移動をしてください。 イメージとしてはしっかり踏み込んでジャンプする感じです。 音楽は流れなので、跳躍進行する場合は音楽的にもその前の部分は跳躍に向かってエネルギーが溜まるものです。したがって音楽的にも自然な流れが表現出来るようになるでしょう。

ヴァイオリン重音、ポイントを押さえて効果的に練習しましょう。

ヴァイオリン重音、ポイントを押さえて効果的に練習しましょう。 ヴァイオリンを弾かれる方でも重音が苦手、という方は意外に多いのではないでしょうか? 重音は曲の中でも頻繁に出てきますし、重音を練習することで耳を良くする効果や、左手のフォームを良くする効果もありますので、是非チャレンジして下さい。 練習の手順 1.ポジションの確認 まず、左手の抑える場所は完璧に覚えましょう。指と指が開くのか閉じるのか、ポジションを移動した場合上の音・下の音がそれぞれどれだけ移動するか、などです。 2.和音を声に出して歌います。上の音と下の音が溶け合い、美しいハーモニーを作るように歌いよく聴きます。3.で和音を分けて弾きますので、同じように歌います。下の音→上の音→和音を聴きながら上あるいは下の音、の順番です。 歌うとき、ただ音を歌うのではなく、旋律が流れるように意識すると効果的です。 3.一つの和音ごとに下の音→上の音→合わせる、の順番で弾く。 今、歌ったように弾きます。下の音→上の音→合わせる、と弾きますが、メロディーが流れるように。下の音に上の音が乗るように意識します。和音が鳴ったらその響きが部屋に広がるように聴いてください。 ポジションが移動する場合も中間音を正確にとり、弾いていきます。 このときによく歌って弾くと、1.で覚えた指の置き方が音と共に覚えることが出来、効果的です。 3.同時に弾く。 分けて弾いたものを同時に弾きます。和音を心の中でしっかり歌います。左手はあまり指板を押さえ付けないようにし、音程は右手(弓の方)で音程を取るような気持ちで弾きます。 ゆっくりできるようになったら、少しづつ速くしていきましょう。 心でより美しく正確に感じながら弾くことは、練習効果を想像以上に高めます。心を落ち着けて一つ一つ音を味わいながら練習して下さい!